三國無双8に登場する書物の一覧
~書物~
敵将撃破時のドロップやフィールドで採取できる素材(アイテム)のカテゴリの一つ。
山賊系、黄巾党残党、黒山衆、白波衆など頭上に「頭目・大頭目」の付いた敵を倒した時、確率でドロップする。
敵の武器スタイルによってドロップが変化する。
説明「とても希少な書物。用途は無い」
一級
金6000で売れる。
戦争の勝敗を天運や卜占(ぼくせん)に頼っていた時代に、徹底的な合理主義思考で勝利への指針を理論化した。
現存する最古のテキストは、魏の曹操が整理し再編したものである(『魏武注孫子』)。
中国兵法の代表的古典とされる七つの兵法書『武経七書』の一つ。
六韜(りくとう)
後述の『三略』と併称される。
文韜・武韜・龍韜・虎韜・豹韜・犬韜の六篇から成る(「韜」は剣や弓を入れる袋の意)。
漢の軍師・張良が、黄石公という仙人から授けられたとする伝説で知られる。
『武経七書』の一つ。
太公望呂尚の兵法を、神仙の黄石公が選録したとされる伝説的兵書。
『六韜』と併称される。
上略・中略・下略の三篇から成る。
老荘思想を基調に、国を治める大道から政略・戦略の道を論述した。
『武経七書』の一つ。
墨子(ぼくし)
戦国時代の思想家・墨翟(ぼくてき)が説いた墨家思想を、弟子達が編纂したもの。
天下に平等の愛を唱える「兼愛」や、侵略戦争を否定する「非攻」など独自の思想を主張した。
戦国時代の法家・韓非の著書。
法治主義思想の集大成として、権力と君主の一元化による治国を説いた。
秦の始皇帝に高く評価され、官僚国家創建の理論的支柱となる。
晏子春秋(あんししゅんじゅう)
春秋時代の斉の名宰相・晏嬰(あんえい)に関する言行録。
霊公、荘公、景公の三代に仕え、憚る事無く行った諫言についての説話や、当時の故事からの教訓が数多く収められている。
周書陰符
『太公陰符』または『黄帝陰符経』とも呼ばれる道教の経典の一つ。
伝説上の黄帝の作と伝わるが詳細は定かではない。
『史記』や『戦国策』には兵法書であったとも記され、戦国時代の縦横家・蘇秦がこれを読んだとされる。
春秋左氏伝
孔子の編纂と伝えられる歴史書『春秋』(「春秋時代」の名称はこの書を由来とする)の代表的な注釈書。
著者は魯の太史・左丘明とされる。
春秋三伝の一つ。
歴史的事象が淡々と記述される年表風の『春秋』本文に対し、詳しい解説を加える事で内容を補っている。
晋の杜預はこの左氏伝に注釈を施し『春秋経伝集解』を編纂した。
中国の正史(「二十四史」)の第一に数えられる。
「本紀」「列伝」等から成る紀伝体の書で、伝説上の黄帝から前漢の武帝までの範囲を叙述する。
歴代の史書の中でも最高の評価を得ており、顕著な歴史的・文学的価値を有する。
数多くの故事成語の出典ともなっている。
前漢の成立から王莽政権までを叙述する。
戦国時代の秦の相国・呂不韋が、三千人の食客を集めて共同編纂させた百科事典。
儒家・道家・名家・法家・墨家・農家・陰陽家など諸学派の説を幅広く採用し、天文暦学や音楽理論、農学理論など自然科学に至るまで網羅した。
呂不韋はこの書の完成度を自慢し、一般公開して「一文字でも増やすか減らす事が出来た者には千金を与える」と公言した(一字千金)。
呉越春秋
後漢の趙曄(ちょうよう)が著した、春秋時代の呉と越の興亡に関する歴史書。
史実に忠実と思えない文章も多いが、人物や情景の描写が巧みで詩歌に富んでおり、文学的に優れた書物と評される。
特に呉王・闔閭と夫差、越王・勾践に関する叙述が大半を占めている。
列女伝
賢母烈婦の伝承・説話を「母儀」「賢明」「仁智」「貞順」「節義」「弁通」「孽嬖」の七目に分類し、神話時代から前漢まで百余人の逸話を叙述する。
『老子道徳経』とも呼ばれる。
根源的真理たる「道」と、あるがまま生きる「無為自然」を説く。
戦国時代の道家・荘周の著作と伝わる書物。
後世に『荘子南華真経』とも呼ばれる。
徹頭徹尾「無為自然」を説いた。
『三国志演義』では荘周が仙人となって南華老仙を名乗り、漢朝の腐敗に悩む張角に『太平要術の書』を授けたとされる。
儒教の経典「四書」の一つに数えられる。
古来最も重要視された必読の書の一つで、「仁」を中心とする儒家の思想が数多くの説話と共に語られている。
現存する最古のテキストは、魏の何晏(かあん)がまとめた『論語集解』とされる。
中国最古の詩篇。
周代に歌われていた民謡や廟歌を孔子が編集したものと伝わる。
各地の民謡を集めた「風」、朝廷の音楽の歌詞「雅」、祭祀に用いた廟歌「頌(しょう)」の三篇から成る。
中国古代の歴史書。
伝説上の聖人・堯、舜から夏・殷・周王朝までの天子・諸侯の政治と言辞を記した書物。
『尚書』とも呼ばれる。
古代中国の卜筮(ぼくぜい)や占術を集大成した書物。
『周易』とも呼ばれる。
伝説上の伏羲(ふっき)が天の理を解して八卦を画し、 神農が八卦を重ねて六十四卦を作ったと伝わっている。
礼記(らいき)
儒家によって体系化された道徳的規範である「礼」をまとめた書物。
前漢の戴聖が編纂した。
儀礼の解説や音楽・政治・学問における礼の根本精神について述べられ重要視された。
魏の王粛が注釈を施している。
二級
金3000で売れる。
武経七書の一つ。
古くから『孫子』と並び評され、「孫呉の武」として後世に多大な影響を及ぼした。
武経七書の一つ。
「将、軍に在っては君令も受けざる所有り」の名文で知られる。
尉繚子(うつりょうし)
戦国時代、秦王政に仕えた将軍・尉繚の兵法書。
武経七書の一つ。
『孫子』『呉子』と並んで古くから評価の高い兵書であったが、著者とされる尉繚の経歴や伝本の経緯には諸説ある。
軍政を説き、大義名分を重要視した。
孫臏兵法(そんぴんへいほう)
戦国時代の斉の軍師・孫臏の兵法書。
従来『孫子の兵法書』は孫武と孫臏どちらの著作であるか議論が分かれていたが、1972年、山東省で『孫臏兵法』が『孫子』とは別に発掘された。
魏公子兵法
軍才に優れた将であり、身分の別なく人を評価する信陵君のもとには多くの食客が集まった。
彼らのうち武威に優れた者が信陵君に献上した兵書が『魏公子兵法』と呼ばれている。
管子
管仲の著と伝わっているが実際の成立は戦国~漢代であると目される。
戦国時代、斉の稷下の学士達が管仲に仮託し、法家を中心に多様な思想や学説をまとめ上げたものと見られている。
商君書
戦国時代の秦の法家・商鞅の著作と伝わる書物。
『商子』とも呼ばれる。
純粋な法家思想書として、法律の厳格な運用を主張した。
農業の振興と富国強兵を中心に、兵法についても述べられている。
塩鉄論
前漢の桓寛がまとめた経済政策に関する書物。
武帝の時代、財政政策として塩や鉄の専売・均輸法が制定されたが、その存続の是非を巡って儒者・官僚の間に激しい議論が沸き起こった。
桓寛はこれらの討論を記録し対話形式の書として編纂した。
戦国策
前漢の劉向の著。
戦国時代に各国で活躍した遊説の士(縦横家)の国策・献策、言説や逸話を編纂してまとめた書物。
戦国時代という名称はこの書が由来である。
考経伝
三国時代の呉の学者・厳畯(げんしゅん)の著。
厳畯は有能な政治家でもあり、魯粛の後継者に指名されるが軍事の非才を理由に固辞し、呂蒙が後継となった。
【参考文献】