奇貨居くべし
朝7:38起床、幼児がにじり寄り「アァ~~!」等と叫びながら顔面を何度も手でぺちぺちと叩いてきて寝てられぬ、文字通り叩き起こされた。
朝陽が眩い中プクプク幼児を布団に引きずり込み抱き締めるなど戯れて癒しの朝であった。
朝食はシュガートースト。
出勤、仕事9:00~18:00。
昼食はスープ春雨(スパイシーカレー味)。
【ゲーム】
■キングダムセブンフラッグス
原泰久『キングダム』コミックス56巻発売記念との事で、本編絶賛激闘中・朱海平原大合戦の秦・趙両国の大将王翦と李牧が★6副官で配布された。
王翦、秦国の将軍。
頻陽県東郷の人。
戦国時代最強と名高い白起将軍(『キングダム』でも秦国六大将軍の筆頭)と並び列伝が立てられる程の傑物、秦国を代表する名将の一人だ。
私自身の個人的嗜好においても『キングダム』作中最押しは王翦将軍で、仮面に隠された窺い知れぬ表情とミステリアス極まる何考えてるかわからないけど何か凄まじい圧、最高!
今後の活躍を心から楽しみにしている。
子に王賁、字は典、李信・蒙恬と共に歴戦した新世代秦将があり、またその子(王翦の孫)には楚漢戦争時に活躍し覇王・項羽と交戦した秦将・王離がある。
さらに子孫は後世の琅邪王氏へと連なり、また太原王氏の系譜にも祖先にあたる、こちらは後漢末の司徒・王允(貂蝉の養父で董卓暗殺の為の美女連環の計で有名)や魏の王凌(司馬一族に謀叛した王凌の乱で知られる。三族皆殺しに処される中、魏将・郭淮の妻が王凌の妹であった。必死の助命嘆願の末に司馬懿は郭淮の功績と今後の影響を鑑みて特例的に王凌の妹を赦した。郭淮にとって司馬懿は妻の命を救ってくれた恩人という事になる)を輩出した。
ちなみに王姓は現代中国において最も人口が多い姓らしい。
李牧、趙国の将軍。
元代国雁門防衛軍の将として北方騎馬遊牧民族・匈奴(草原の民。人馬一体の機動力と高い戦闘力、単于と呼ばれる大王が統率する十万を超える兵力の脅威は凄まじく、下手したら中華の敵国将兵よりも厄介な存在)と苛烈な攻防を繰り返し、歴戦を重ねた不世出の知恵者である。
事蹟は司馬遷『史記』廉頗藺相如列伝に附して詳しい(他、趙世家など)。
司馬遷をして「守戦の名将」と賞賛せしむ傑物で確かな実力、『キングダム』作中でも趙国新三大天の一角として主人公・信の秦国に敵対する強大な障壁として立ち塞がる。
数日前「防禦は最大の攻撃」と題して『孫子』兵法の守戦を重んじる所長々と説いたものだが、李牧の対匈奴戦術はまさに徹底的防禦戦法、城を堅固に守り「あえて出撃した者は斬首に処す」とまで厳命する徹底ぷりであった(時系列的には本編登場以前の若き頃の話)。
匈奴は領土拡大と掠奪を目論み幾度となく執拗な攻撃を仕掛けるが、李牧将軍が堅牢に守備する限り手の出しようが無い。
が、守戦の妙とは世間一般には理解され難い宿命で「なぜ出撃して匈奴を討とうとしないのか」「臆病風に吹かれているのか」等まと外れな誹謗中傷を受けた挙句ついには国王に疑われ、李牧は解任されてしまう。
交代で入った将軍は勇んで出撃、匈奴と交戦するが騎馬民族の野戦戦闘力たるや凄まじくボロ負けして甚大な被害を出した。
それで趙王も過ちに気付き、再び李牧に請うて将軍に任命。
その代わり「私のやり方に口を出さないで頂きたい」と条件を付けて王はこれを承諾、李牧はまた防禦戦法を取りつつ、先の大敗を逆に利用して小出しにした戦力をわざと敗退させ、味を占めた匈奴軍が深く追撃して来たところを伏兵で奇襲し包囲殲滅した。
匈奴は十余万の騎兵を失い大敗、この局面に際して李牧将軍は一転!怒涛の攻勢を仕掛けて匈奴を次々と討ち破り国境を越えて進出、たまらず単于は遠く北の地へ敗退せざるを得なかった。
戦巧者の守戦の妙ジッと耐え忍び固く守るが、いざ機を得るや一挙に攻勢に転じる様が鮮やか極まれり痛快!
ちなみに李牧の子孫に李左車(楚漢戦争時の趙の将)がいる。
劉邦の漢軍と敵対する趙国上層部に策を進言するが、用いられなかった。
結果として背水の陣を布いた大元帥・韓信の采配に趙軍は敗れ、李左車は捕虜となる。
韓信は李左車を尊敬していたので丁重に迎え今後採るべき戦略方針を訊ねるが、李左車は「敗軍の将、兵を語らず」と固辞した。
それでも韓信は懸命に説得して李左車も諸々国事の大業を前に納得し今後漢軍が目指すべき斉国・燕国の攻略方針を提言する(まず敗れた趙国を手厚く鎮定し戦没者を弔い遺民に施しを尽くして徳を示す。しかるのち天下に轟く韓信の武威をチラつかせて敵対諸国に圧力を加えると共に利を説いて懐柔せしめ、アメとムチの緩急を以って兵を損なわず勝つべしと)。
韓信はこれを用いて戦い、見事に燕・斉を平定したというから李左車の先見の明たるや祖父・李牧ゆずりの英才だ(司馬遷『史記』淮陰侯列伝より)。
さても『キングダム』では互いに稀代の名将たる王翦と李牧、中華最高峰の知恵者たる両者の高度な頭脳戦が展開される朱海平原合戦篇、今後ますます目が離せないとても楽しみだ。
■妖怪三国志 国盗りウォーズ
軍魔神・将星曹操GET!
【読書】
■南方熊楠『十二支考』「鼠に関する民俗と信念」
二十頁程読み進めた。
昨日、武田法性院信玄公が北条左京大夫氏康公の小田原城を包囲し三日で諦め撤退、帰路追撃軍と交戦し戦国期最大規模の山岳戦・三増峠大合戦と相成った旨をツイートさせて頂いたが、ちょうどタイムリー、本編中に『大日本野史』引いて「永禄十二年十月武田信玄三増山の備えを小田原勢が撃って大敗した折」と述べられる。
北条美濃守氏輝(陸奥守氏照)が危うきに臨み心中飯綱大権現を頼みて、一命を取り留めた譚(鼠の群れが夜中に士卒の弓の張り絃から鎧甲冑・鞍の紐や糸ことごとく噛み千切る鼠害の話からの流れで何か特に鼠は関係ないけど)挙げられた。
【模型製作】
SD春秋戦国伝オリジナル武将・呂不韋アルヴァアロン完成!
また付属品として呂氏春秋アルヴァトーレも一緒に作った。
今回新規キットを購入せず家の余り在庫パーツ有り合わせで製作する事が出来た、素組み時は不安もあったが一面金ピカにしたらアルヴァアロンっぽさは少しは出たかなと思う。
楽しく製作出来て有意義だった。
退社後、途中駅下車して妻子と合流、妻はスマホを新調した。
幼児を抱っこして夕食はパリチキカレー。
帰宅後、幼児と一緒にお風呂入った。
少し読書して早めに眠る予定。
終わり